更年期には女性ホルモンの急激な減少で、イライラしたり、落ち込んだりするなど、精神的に不安定になる人がいます。
「不安定な気持ちを整えるのに、アロマセラピー(芳香療法)は有効です」とアロマエラピストの吉川千明さんは話しています。吉川さん自身、更年期を向え、毎日、アロマに助けられているそうです。
アロマセラピーは植物から抽出した精油を使用する西洋の自然療法です。植物の種類によって、香りや心身への働きかけが異なります。吉川さんによると、イライラを鎮めるなら、リラックス効果が期待できるカモミールやイランイラン、クラリセージを使うといいそうです。気分のリフレッシュにはローズマリーやペパーミント。ラベンダーにはリフレッシュとリラックスの両方の働きをもっています。
※ | 香りの特徴 | 心身への働き |
クラリセージ | 甘く、優しい | 緊張した気分を和らげる |
イランイラン | 官能的、甘い | 緊張した気分を和らげる |
ペパーミント | すっきりさわやか | 無気力な心を元気に |
ローズマリー | さっぱり清涼感 | 血行を促進、冷えやむくみを改善 |
ラベンダー | すがすがしい | 緊張をほぐし、落ち込んだ気分を引き立てる |
カモミール | 甘酸っぱい | 心身バランスを整え、気持ちを明るくする |
精油は自分の好きな香りのものを専門店で購入できます。10mlで2,000円くらいからあります。人工香料を使用した製品は避けて、精油100%の商品を選ぶようにしてください。1種類だけでもいいのですが、2、3種類あれば時々の気分に応じて使い分けることができます。
使用法はいたって簡単です。ハンカチに精油を1滴含ませ、それをかぐだけでOKです。眠れないときには、カモミールやイランイランの精油をティッシュにつけて、枕カバーの下に入れておきます。外出時には、精油を含んだ香水を携帯すると便利です。
マッサージオイルを作って、頭皮や体をマッサージする方法もあります。精油は肌には直接つけずに、希釈して使用します。スプーン1杯の植物油(スイートアーモンド油やホホバ油)に精油を1、2滴加えます。
アロマセラピーだけで更年期の諸症状が緩和されるとは限りませんが、「更年期の期間は長いので、暮らしを楽しむ意味でも、アロマセラピーを生活に取り入れてみては」と吉川さんは話しています。
また、食事で意識したいのは、大豆をとることです。
大豆に含まれる大豆イソフラボンが、女性ホルモンと似た働きをするため、減少した女性ホルモンを補うような役割をして、更年期症状を軽くするのに役立ちます。
日常生活で、意識しながら、取り入れてみてくださ
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